資格には大きく分けると国で認めている国家資格などの民間企業によって認定されている民間資格があります。これらの違いはどこにあるのでしょうか。マッサージの資格を取得したいと思っているけれど国家資格と民間資格の違いがわからずに悩んでいる方のために特徴をご紹介します。
どちらも資格であることに変わりはありません。資格を取得しているのであれば、一定の知識・技術を持っていることが証明されます。しかし、両者の大きな違いとして挙げられるのが、認めている団体に関することです。
国家資格は法律に基づいて国が能力や技能を認定する資格であるのに対し、民間資格は民間団体が認定を行っています。国家資格は有名なものが多く評価も高いのですが、民間資格は種類によって認知度や就職・転職の際にどれほど役立つかが変わってくるので注意したいですね。
それからもう一つ、公的資格と呼ばれるものがあります。こちらは国家資格と民間資格の中間あたりに位置する資格だといえるでしょう。キャリアアップのために取得を目指すものの中には公的資格も多いです。
国家資格を取得するメリットともいえるのが、何と言っても信用度が高いということ。国や国から委託を受けた機関が認定を行う資格ということもあり、法律に基づいて一定水準以上の知識や技術を持っていることが証明されます。
例えばマッサージ師といえば、本来は国家資格である「あん摩マッサージ指圧師」を取得してマッサージを行っている人のことを指す言葉であることからも、資格の持っている信頼度の高さがわかるでしょう。
デメリットとして挙げられるのが、難易度が高いことに加え、受験資格を得るためには専門学校や大学を卒業しなければならないということ。さらにあん摩マッサージ指圧師が学べる学校は全国に21校しかないため、民間資格と比べると取得に対するハードルは高いと言えます。
民間資格はその名の通り民間団体や民間企業、学校などが認めている資格のことです。国家試験とは異なり、それぞれの団体が独自の基準を設定し、認定している資格となります。
何となく国家資格に比べると簡単なものが多いようなイメージがあるかもしれませんが、必ずしもそうとは限りません。資格の種類によっては民間資格の方が難易度が高いものもあるのです。
ただ、マッサージの資格に関して言えば国家資格に比べて取得条件が易しい民間資格の方が多いといえるでしょう。また、民間資格は国家資格よりも評価されないようなイメージもあるかもしれませんが、有名なTOEIC、MOS、英検なども国家資格ではなく民間資格です。そう考えると必ずしも国家資格に比べて下位の資格とは言えないでしょう。
デメリットとして注意しておきたいのが、資格の中にはほとんど評価されないものもあるということ。マッサージに関する資格の中にも有名なものとそうでないものがあるので、自分が資格取得のために通おうと思っている学校や通信講座で取得できる資格の知名度や信頼度も確認しておきましょう。
あまり認知されていないマイナーな資格を取得したとしても就職や転職にそれほど役立たない可能性があります。
将来本格的にマッサージの仕事をしたいと思っているのであれば、国家資格を目指してみるのもおすすめです。ただし、取得までには長い道程が必要なのでこの点は注意しておきたいですね。
マッサージの資格を取得したいと思った理由が再就職や副業に役立つという理由なのであれば、無理に国家資格を取得する必要はないでしょう。民間資格の中には国家資格よりも取得しやすく、それでいてきちんとした評価を受けている資格もあるからです。
国家資格の取得を目指したものの途中で挫折する方も多いので、まずは民間資格から取得を検討してみるのがおすすめ。働きながら、子育てしながらでも取得しやすい資格もあるのでぜひ挑戦してみてください。
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※各種類の資格を取得できる資格のうち最も短期間で取得可能なもの、費用は資格取得に必要な総額を表示しています。調査は2020年3月時点のものです。