セラピストの施術は肉体労働。特にマッサージや整体などの仕事では、施術に強い力も必要になり、セラピストによっては腱鞘炎になったり、腰痛を抱えている人もいます。また、手を使って行う施術がたくさんあるので、どうしても手荒れしやすくなり、ガサガサになってしまうことやマッサージを続けることで指にタコができることもあります。特に新人のうちは力の入れ方がわからず、どうしても手首や腕への負担が大きくなってしまうようです。
慣れてくれば肘を使った手技や体重を乗せることで、腕への負担を減らすことができますが、それでも1日に何時間もマッサージをしていると、体がガチガチになってしまうこともあるようで、休憩時間にストレッチをしたり、仕事から帰ったらお風呂にゆっくり浸かるなどして対策をしているセラピストが多いようです。
セラピストは直接お客さまの身体に触れる仕事。「体がだるく疲れている」というお客さまや、精神的な不調を訴えるお客さまの要望を聞き、適切なケアをしていきます。このとき、お客様の疲れがセラピストにも影響してしまうことがあるのです。
もちろん、まったく疲れをもらわないというセラピストも大勢いるので気にしすぎるのは良くありません。しかしセラピストのなかには気持ちが落ち込んでしまったり、疲れが移る人もいるので注意が必要です。また、セラピストの多くが不満として掲げるのが給料の低さ。
一般的なセラピストの年収は200~300万円ほどと言われていますが、これは、エステティシャンやアイリストの平均年収が300万円以上であることを考えると、たしかに大変かもしれません。
しかし、セラピストの年収はスキルによってかなり幅があることから、資格を取得し高い技術を身に着ける努力が欠かせません。くわえて安定して収入を得るためにはリピーターを持つことが不可欠で、熟練のセラピストになると安定して収入を得ることもできるようです。
そのため技術はもちろんのこと、コミュニケーション術や健康に関する知識など幅広い知識を身につけたセラピストのなかには、独立開業したりフリーランスのセラピストとして活躍したりして年収をアップさせている人も多くいます。こうしたハイレベルな技術を持つセラピストには、リピーター客も多くつきやすいので地盤が安定しやすいのが特徴です。
癒しを提供するセラピストは、実は心身ともにハードな仕事。とくに心理セラピストや気功セラピストなど、心に関わるリラクゼーションの現場でしばしば見受けられる「お客さまの気を受けてしまう」といった現象ですが、お客さまの精神的な疲れやストレスに触れ続けていることで、セラピストがお客さまの負の気を受けてしまうということのようです。
そして、セラピスト自身が疲れてしまい、仕事がつらくなってしまうケースがあるようです。また、セラピストのなかには慢性的な腰痛に悩んでいる人も少なくありません。仕事を休まなくてはならないほどの体調不良が生じ、この仕事から離れる人もいるようです。
しかし、セラピストを辞める理由のなかには、こうした理由のほかにも、もっと自分を高めたい、独立して自分のお店を持ち経営にもチャンレンジしたいというように、前向きな理由によって辞めている人もいます。こういった人たちはフィールドを変えただけで、セラピストを辞めたわけではありません。また、自分のお店を持つとまではいかなくても、部屋の1室から、出張セラピストとして独立することはできます。
すべて自分で経営するため、頑張り次第では高収入を得ることもでき、フレキシブルに働けることもやりがいにつながります。多くの女性の場合、常についてまわる、結婚や子育てのために仕事を諦めるという不安も、技術を持ってさえいれば、自分のペースで仕事を続けることができるのは、セラピストという仕事のメリットともいえます。
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※各種類の資格を取得できる資格のうち最も短期間で取得可能なもの、費用は資格取得に必要な総額を表示しています。調査は2020年3月時点のものです。