リフレクソロジーは、19世紀のアメリカを発祥とする反射学(リフレクソロジー)の考え方を元にした健康療法です。面(ゾーンやエリア)を刺激することで、心身の健康づくりをサポート。対応している部分に施術を行なうことで不調の軽減を助けられます。
リフレクソロジーの資格を取得すると、リフレクソロジーサロンやエステサロン、マッサージ系サロン、セラピー系サロン、そしてリゾートホテルや高齢者用高級マンション、介護施設といった場所で働けるようになります。人によっては独立し、隠れ家的サロンとして営業している人も。近年では、医療や介護、福祉現場での需要もみられ、医師の指導・監督のもとでサポートケアすることもあります。
リフレクソロジーの資格取得の為の勉強はスクールや通信講座に通う方法と、サロンで実際に勤務しながら勉強する方法の2パターン。学び方によって、かかる費用や期間は異なります。一般的には3ヶ月から半年ほどで、長い人では1年~1年半ほどかかると考えておけば大きなズレはないでしょう。かかる費用は、通信教育なら安いところでは4万円前後、スクールに通うと10~40万円ほどです。
スクール通学での資格取得の流れは、在学中に知識や技術を学び、卒業試験で見事合格するというもの。通信講座も同様の流れで資格取得できますが、好きな時間に自分のペースで勉強を進めていけるため、仕事をしている人や育児で通学が難しいという人におすすめです。
サロンで勤務しながらリフレクソロジーの知識と技術を身につけていく…といった方法もありますが、これは未経験者可能となっているサロンを探さなくてはならないのでちょっと大変かもしれません。
リフレクソロジーより取りやすい?
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「どうせならきちんと資格を取りたいと思い通信講座にチャレンジ。時間のある時に勉強し、DVDなどで実技の練習をしました。丁寧なアドバイスや応援メッセージが励みになり、子育て中でも資格取得が叶いました。」
「自分自身はもちろん、家族や友人の体のケアもできるようになり、みんなの喜ぶ顔を見れるのが嬉しいです。フットやハンドなど、日常的に酷使する部分の施術はとても役立っています。」
「その場ですぐに、思いたったら施術できるのがリフレクソロジーの良いところ。手軽に本格的な全身ケアができるのが素晴らしいと思います。子どもが大きくなり手がかからなくなったら、自宅でサロンを始めたいと考えています。」
リフレクソロジーの資格を取得した後、マッサージやエステサロンで働く方が多いのですが、意外なことに病院や医療機関でも資格取得者が求められています。病院で働いた経験があるとさらに選択できる職場の幅も広がるので、興味のある分野で実際に仕事をしてみましょう。ほかには、スポーツ前後に施術を行っても効果的なので、スポーツクラブで求人が出ていることもあります。
リフレクソロジーは体の調子が悪いものの、病院にかかるほどではない、または病気ではないものの体調が優れない方をサポートすることもできる仕事です。若い女性の美容のためだけに役立てられる資格ではなく、介護施設や老人福祉施設でリフレクソロジーの資格を持った人を募集することもあります。
自宅でサロンを経営し、リフレクソロジーの施術を行っている方も多いです。独立にも向いている資格といえるので、将来的に独立したいと思っている方もまずは気になる就職先を探して経験を積みましょう。
「資格を取得してすぐの時期に働き始めた仕事先はあまり良いところではありませんでした。そこで転職を決意。資格を持っていたからかすぐに転職先が見つかり、今の職場に満足しています。
年収は250万円前後でそれほど高いわけではありませんが、福利厚生が整っているのでとても働きやすいです。一時期産休を取りましたが、問題なく復帰できました。長く続けられそうな職場です。」
「正社員として採用してくれるところがなかなか見つからなかったので今はアルバイトとして働いています。ただ、売上が上がるとしっかり評価してくれるところなので正社員より給料が高くなる月も。年収は300万円前後です。
働き始めたばかりの頃は右も左もわかりませんでしたが先輩のスタッフがとても優しく、1から丁寧に教えてくれています。お客さんとのお話も楽しく、天職だと実感しました。」
古代エジプトに始まり、アメリカを発祥とする「リフレクソロジー」は、機器を一切使わずに人の手だけで足の裏側にある「反射区」に刺激を与え、全身の痛みやトラブルにアプローチできるリラクゼーション方法です。足裏を直接刺激する施術ということで、中国式の足つぼ療法とよく似ているのですが、足つぼ療法は明確な「つぼ」をしっかりと刺激して効果を得るもの。それに対してリフレクソロジーでは、足裏の緊張をゆっくりとほぐすところから始める違いがあります。リフレクソロジーのほうが、「つぼ」のみへのマッサージだけにとどまらず、足の疲れを全体的に癒す目的があるのです。
独特な指使いにより足裏をほぐしていくことによって、足に溜まってしまった緊張を解いて疲れを徐々に取り除きます。同時に、体の最下部に溜まってしまったリンパ液や流れの悪い血液についても、循環を良くする効果が期待できるのでリラックス効果が生まれるのが特徴です。腎臓や肝臓など、悪くなっている場所をピンポイントで発見・治療する足つぼ療法とは異なり、リフレクソロジーでは足裏全体にアプローチをしていきます。足が軽くなるのはもちろん、血の巡りの正常化を促すことで体の不調の軽減が期待できますよ。
リフレクソロジーは足へのマッサージと足つぼ療法の両方を兼ね備えているマッサージ方法とも言えます。太もも、ふくらはぎなど脚全体へのオイルマッサージと併用することも可能で、こちらも下半身に溜まった疲れを取り除く効果が得られます。
リフレクソロジーは足を対象としたマッサージ方法。全身のうちでもっともリンパや血液の流れが滞りやすい足に特化することで、血行不良やリンパの停滞などが正常化され、全身のめぐりが改善されやすいというメリットがあります。全身のめぐりが良くなるということは、脳や自律神経などのメンタル面に影響を与える器官への効果も期待できるということです。ゆったりとした空間で気持ち良く足へのケアが受けられるため、心が開放された気分になり、ストレス緩和やイライラの解消といった意味でも有効。最近では、リフレクソロジーがうつ病対策の一環として注目されはじめています。
山梨県立看護大学研究倫理審査委員会の承認の元に行われたある研究によれば、便秘傾向のある健康な女性にリフレクソロジーを行った後の排便状況には、一定の改善効果がみられたとのことです。「肩や首すじのこり」「疲れやすさ」などについても同じく一定の改善がみられ、リフレクソロジーによって自律神経中枢に刺激が伝わり、そこから内臓がリラックス状態を生じて、腸のぜん動運動に影響が起きたのではないかと考えられています。
基本的に便秘対策は「食事」「運動」などが基本となりますが、足裏を定期的にほぐすだけでも血行が良くなり、足裏から腸への刺激を求めることも可能です。普段から便秘にならないよう、食事などでうまくコントロールをしていきたいところですが、足の裏からリラックスすることで全身の緊張を取り、むくみや疲れを溜めにくく排泄のしやすい体質を目指すこともできます。
リフレクソロジーに関する資格としては、あん摩や整体のような国家資格は存在していません。「JREC-日本リフレクソロジスト認定機構」など、民間の認定機構による認定資格を得ることが可能で、その場合は認定機構が認可しているスクールへの通学などが必要となります。
英国IFR・JHRS公認校「日本リフレクソロジスト養成学院 REFRE」のように、世界トップレベルの国際ライセンスを取得できるスクールもありますので、本格的にリフレクソロジストとしてのスキルを磨きたい方におすすめです。
資格選びで最も大切にしたいのが、学びのコスパです。スクールを選ぶなら、できるだけ短期間でリーズナブルに資格取得ができる「1回1回の授業の学びが濃さ」はもちろん、卒業後してセラピストとして活動してからも「学び続けられる環境」があるかどうかをチェックしましょう。
もしセラピストとして、より多くの人を癒していきたいと考えるなら、有名な資格を取るよりも技術を磨くのが優先事項ですよね。施術を受ける人が気になるのも、どんな資格を持っているかではなく、どれだけ高い技術を持っているかのはずです。資格を飾りではなく使える技術として収得するには、どれだけ学びがあるかに注目した資格選びをおすすめします。
直接学校へ行く通学と通信の2つのコースがあり、英国トップレベルと言われるルネ・ターナーの考案した技術を学ぶことのできるカリキュラムの人気が高いです。仕事をしている人でも通いやすいよう、振替の授業なども組まれており、手厚いサポートを受けることができます。卒業後の就職のサポートも行っており、2005年からはホスピタルや老人介護施設でのボランティア活動も行い、人とどう接するべきか、どのように癒していくかを学ぶこともできるのが特徴です。
日本で初めてリフレクソロジーサロンを開き、運営している会社がクイーンズウェイです。スクールの起源は1996年で、英国式のリフレクソロジーを受けることができるのが特徴です。スクールではこれまでに5万人を超える生徒が卒業し、各方面で活躍しています。生徒のサポートも行っており、学費についてはサポートローンの提供、授業では実際の接客の仕方を指導、そして卒業後の就職サポートも受けることができるため、資格取得後の将来も考えやすい環境と言えるでしょう。
全国にスクールを展開しているアイ・セラピスト専門学院。その数は北海道から沖縄までで50を超えます。リフレクソロジーだけでなく、整体・リンパケアなどのコースも準備されています。NPO法人手技療法セラピスト検定協会が認定しているスクールで、資格の取得が卒業と同時に行えます。仕事をしている生徒、忙しい生徒に向けて、補講セミナーも開催しているため、習熟度が低いと感じる講義は再度受けることが可能。すでに技術を習得ている人に向けては、スキルアップのセミナーなども開催しています。
IEA協会のディプロマを取得することのできる数少ないスクールです。幅広い年代の生徒が通っているスクールで、男性の生徒も多いのが特徴。そして、短期間で技術を身につけ、仕事に活かす、仕事を見つけたいという方に向けて、最短3か月で資格を取得できるコースもあります。独自のネットワークを駆使し、全国からの求人があるため、卒業後は好きな場所のサロンで働くことができる可能性があります。就職可能なサロンの求人は10,000件を超えており、安心の就職サポート体制と言えるでしょう。
日本国内での本格的なリフレクソロジーの普及・発展、リフレクソロジストの地位向上・更なる活躍を目指したJREC日本リフレクソロジスト認定機構が直営しているスクールです。学校で勉強できるだけでなく、自宅でも学習ができるようカリキュラムが組まれており、忙しい人でも資格が取りやすく、実際に同スクールの資格合格率は98%を超えているのが特徴です。生徒の数も多く、これまでに2.5万人の生徒が同スクールに在籍・卒業したという実績があります。
新リンパ療法
(リンパ療法学院)
26.4万円
取得期間:1ヶ月
体力や力を使わずにできるリンパケア&独自の癒し整体技術
「鍛錬会」(練習会)で卒業後も無制限に技術を磨ける
初心者・中級者・上級者向けと自分のレベルに合わせて技術を高められる
整体ビギナ―クラス
修了資格
(ウィルワン整体アカデミー)
26.4万円
取得期間:1ヶ月
流派にとらわれない1人ひとりの体のバランスに合わて行なう整体スキル
卒業後も一生涯技術サポート制度あり
特別価格で受講できる施術者向け・卒業者限定のセミナーが豊富
リラクゼーション
セラピスト修了資格
(東京整体いろは学舎)
48万円
取得期間:6ヶ月
セラピストとして広く利用できるボディケア・リフレ・リンパの3手技
一度受けた授業は無期限無料で再受講可能
入学時のガイダンスで最低限の基礎知識を学べるから受講がスムーズ
※調査したマッサージ資格取得スクールのうち、卒業後も定期的に技術を磨ける練習場がある・無料で再受講できるなどの「学び続けられる環境が整っている」スクールをピックアップ。その中でも取得期間が短い3資格を、ファーストステップとして取りやすいおすすめ資格として紹介しています。紹介している資格はすべて民間資格になります。
※各種類の資格を取得できる資格のうち最も短期間で取得可能なもの、費用は資格取得に必要な総額を表示しています。調査は2020年3月時点のものです。