カイロプラクティックとは、自然治癒力を高めて、歪んだ部分を整えるといったもの。日本古来の手法でおこなう民間療法・整体に似ていますが、アメリカを発祥とする手技療法なのでちょっと違います。基本的に背骨や骨盤の矯正で身体のバランスをとっていくのが大きな違い。さらにカイロプラクティックは、医学的な理論に基づいておこなわれるといった側面があります。
カイロプラクティックの仕事を行なうには、カイロプラクティック理論だけでなく整体理論や基礎医学知識、手技の技術獲得が必要。専門学校やスクールなどで技術を身につけていくものとなります。
資格取得後は、カイロプラクティックの治療院はもちろん接骨院や整形外科、施術院、ヒーリングサロン、さらには医療・福祉関連機関、スポーツジム、エステティックサロンなどで働けます。経験をつむことで独立開業することも可能です。
受講費用や期間はコースによって異なり、短くても半年、通学だと10万円以上かかるケースがほとんどです。
海外では国家資格として認めている国もあり、アメリカやオーストラリアなどがそれに当たります。WHO(世界保健機構)が認める資格で、取得にはアメリカでは6年制、他では5年制の国際基準である「4200時間以上の基礎医学とカイロプラクティック」を学ぶ必要があります。資格取得後は、国家資格としてレントゲン撮影や診断、医療行為における説明や手技などの専門的施術が認められます。
国内でのカイロプラクティック資格は民間資格で、複数の団体が独自の試験や資格制度を設けています。専門学校やスクール、通信教育で学ぶことができますが、どちらかというと資格というよりも修了証を用意していることがほとんど。民間資格なので、医療行為に近いことはできません。
「スクールに通って、みっちり勉強しました。緊張感ある授業は本格的で、現場でもすぐに働けるぐらいの技術を身につけられたと思います。卒業後はスクールが運営する施術院に就職が決まりました。」
「卒業後は、在学中にインターンで通ったところにそのまま決まりました。現場で働いていてみると、技術はもちろんですが解剖学や免疫学など基礎医学知識がとても役立っていたと思います。」
「手に職を持ちたいと思い、カイロプラクティックを選択。インターン制度もあり、かなり自信がついた形で就職できました。」
カイロプラクティック施術院で高い需要があります。他にも整骨院、病院など、カイロプラクティックの知識が求められる施設は豊富。資格や知識を役立ててスポーツトレーナーとして活躍している方もいます。
ただ、就職先はそれほど多いとは言えない状況にあるようです。とくにカイロプラクティック施術院のみを検討してしまうと選択肢が少ないので、幅広い選択肢を持ちましょう。 また、カイロプラクティックの資格が取得できるスクールでは在学中から開業する際の知識を学べるところも多いようです。中には卒業後にそのまま独立する方もいるので、どのような形でカイロプラクティックの資格を役立てていくかは人それぞれだといえるでしょう。
短期の学校もありますが、在学中にしっかりとした技術と知識を身につけておいたほうが選択できる職場の幅は広がります。あまりにも短期のスクールだと卒業して資格を取得しても思うように就職先が見つからないこともあるので気をつけましょう。
「昔は技術力が足りなかったのかなかなか指名がもらえませんでしたが、最近は指名されることも増えてきて同時にやりがいも感じられるようになりました。ただ単に技術だけを身につければいいわけでなく、やっぱりコミュニケーション能力を磨くことも大切だと感じています。施術が終わった後にお客さんから感謝の言葉を伝えられるとかなり嬉しいです。年収は300万円程度で伸び悩んでいます。将来的には独立を目指しているので、今のうちからいろいろな経験を積んで将来に備えたいです。」
「仕事を始めて最初に思ったのはマッサージ以外の仕事も多いな…ということ。人が少ない職場で働いているので受け付けや備品の片付けや掃除などを担当することも多く、少し不満に感じることもあります。ただ、お客さんに施術をして、生活のアドバイスなどもさせていただくととても感謝されるのでそういった場面ではこの仕事を選択して良かったなと思いますね。年収は280万円くらいでそれほど高くないのですが休みはしっかり取れています。」
海外では国家資格として認定されることもあるカイロプラクティックですが、日本では民間資格に分類されます。取得にかかる費用や期間は種類によって異なるものの、種類による大きな優劣の差はありません。その後の働き先は資格にはよらないと考えて問題ないでしょう。
同程度の費用・期間で資格を取得するなら、その後に生きる技術力につなげられるかが価値を大きく左右します。大切なのは学び続けられる環境。卒業後も参加できる練習会が用意されていたり、ステップアップ形式で徐々に学びを深められるようなスクールを選びましょう。
30年近い歴史を誇る東京療術学院は、カイロプラクティックや整体、療術総合学、スポーツ学、リラクゼーション、心理学などのコースがあります。忙しい人に向けて、通学以外にも通信や短期講座などの方法が用意されています。100名近い講師が在籍しており、日々のレッスンで細かく指導してくれるのはもちろんのこと、13000件を超える求人数といった卒業後の就職面でのサポートが手厚いのも1つの魅力と言えるでしょう。
カイロプラクティックのコースのカリキュラムがアメリカのカイロプラクティック大学と同等のものを使っている、イロプラクティック療法振興事業協同組合認定校の認定校です。グローバルさが売りの1つで、年2回の海外実習を行い、国内ではできない人体解剖実習も行います。また、講師も現役の医師や大学教授が行う他、アメリカのカイロプラクティック大学を卒業したドクターが行うので、しっかりとした知識と技術を身につけることができます。
働きながらカイロプラクティックの資格取得を目指すことができるスクールで、大川メソッドと呼ばれる、カイロプラクティックの基本原理を日本人向けにアレンジしたものを教えています。現代に合わせた技術や知識を身につけることができます。卒業後の働き方については、一般的なサロンでの就職に加えて、独立開業を目指す人もおり、しっかりとしたサポートを受けることができます。女性スタッフや主婦が多く、通いやすいのも1つの特徴です。
カイロプラクティックの基礎理論や技術といったことはもちろん、哲学にいたるまで幅広く勉強できるスクールです。日本ではできない解剖実習も、ハワイ州立大学にて行い、実践から得られる知識や技術を大切にしています。サポート体制もしっかりしており、卒業生は希望すれば、講師の手伝いをしながら授業に出席することも可能。また、独立開業を目指す生徒にもアドバイスや実際の手順を教えるなど、手厚いサポートを提供しています。
WHOの認めるカイロプラクティック教育指針に基づいたカリキュラムを使う、WHO基準カイロプラクターを養成しているスクールです。WHOが定める、4200時間以上の基礎医学、カイロプラクティック学、臨床実習を行うので、しっかりとした知識と技術が身に付きます。卒業後は、カイロプラクターとしてサロンへ就職する方や、独立開業する方も多数おり、東京カレッジオブカイロプラクティックではそのためのサポート体制も充実しています。
新リンパ療法
(リンパ療法学院)
15万円
取得期間:1ヶ月
体力や力を使わずにできるリンパケア&独自の癒し整体技術
「鍛錬会」(練習会)で卒業後も無制限に技術を磨ける
初心者・中級者・上級者向けと自分のレベルに合わせて技術を高められる
整体ビギナ―クラス
修了資格
(ウィルワン整体アカデミー)
26.4万円
取得期間:1ヶ月
流派にとらわれない1人ひとりの体のバランスに合わて行なう整体スキル
卒業後も一生涯技術サポート制度あり
特別価格で受講できる施術者向け・卒業者限定のセミナーが豊富
リラクゼーション
セラピスト修了資格
(東京整体いろは学舎)
48万円
取得期間:6ヶ月
セラピストとして広く利用できるボディケア・リフレ・リンパの3手技
一度受けた授業は無期限無料で再受講可能
入学時のガイダンスで最低限の基礎知識を学べるから受講がスムーズ
※調査したマッサージ資格取得スクールのうち、卒業後も定期的に技術を磨ける練習場がある・無料で再受講できるなどの「学び続けられる環境が整っている」スクールをピックアップ。その中でも取得期間が短い3資格を、ファーストステップとして取りやすいおすすめ資格として紹介しています。紹介している資格はすべて民間資格になります。
※各種類の資格を取得できる資格のうち最も短期間で取得可能なもの、費用は資格取得に必要な総額を表示しています。調査は2020年3月時点のものです。