ヘッドマッサージは、文字通りに「頭」に着目したヘッドスパの一種です。指を使った手技によるハンドマッサージを行い、頭皮のこりをほぐして血行改善を促します。ハンドマッサージのみのドライヘッドスパがメインですが、各種道具を使用したものや、水やオイルを使用する手法など、いくつかの選択肢があります。
ヘッドマッサージは部分マッサージとはいえ、得られる効果は多彩です。前述の血行改善効果は最たるものですが、その派生効果として、小顔、リフトアップ、デトックス、アンチエイジング、薄毛・抜け毛予防、美髪など、美容に関わる多様な効果を期待することができます。ヘッドスパ専門店以外に、美容室や理容室でもヘッドスパメニューを導入する店舗が増えてきているのは、まさにこのためです。
ヘッドマッサージには医師や理容師のように国家資格があるわけではなく、資格がなくても施術を行うことはできますが、頭皮のスペシャリスト資格「ヘッドマイスター」や、手技だけでマッサージを行う「ヘッドセラピスト」など、民間の法人や協会が主催している民間資格を取得することにより、高い信頼性を得て活動することができ、就職先の選択肢も広がります。
ヘッドマッサージの資格取得にかかる費用と期間は、資格認定協会によって多少の差異があります。1日で取得できる講座や、3日間で取得する講座、7日間を要する講座など、団体によってスキームは違いますが、おおむね講習期間は5日程度、費用は1日あたり5万円前後、5日間で30万円程度が相場です。
現状、ヘッドマッサージの資格認定講座を提供しているところは少なく、スクールも東京や大阪など大都市に集中しています。ヘッドスパに対する需要は高まっているのですが、それに対する供給が追い付いていない状況にあり、そのことによってスクールの質が向上しづらいという問題点が指摘されています。
従って、ヘッドマッサージの資格取得を目指す場合は、より慎重なスクールの見極めが必要になるでしょう。
頭皮マッサージ(ヘッドマッサージ)より取りやすい?
マッサージ資格を取得期間と費用で比較!
「独学も考えていましたが、ヘッドマッサージの講座に参加してよかったです。講師の方の説明が分かりやすかったのと、受講生同士がペアになり交互に練習し合う仕組みがあり、効率よくまたリアルに施術のポイントを吸収することができました。」
「質の高いカリキュラムに加え、丁寧で分かりやすい指導のおかげで、楽しくヘッドマッサージを学ぶことができました。受講前は不安もありましたが、それを忘れるぐらいあっという間に時間が過ぎていきました。実用的かつ即戦力のある技術を身につけられたことは、自信にも繋がっています。」
「講座についていけるか不安でしたが、ビギナー目線の分かりやすいレクチャー、無理のないペースで指導して下さったおかげで、エッセンスを理解することができました。習得した知識とスキル、まずは家族に実践したいと思います。」
ヘッドマッサージの資格取得後の進路は、人によってさまざまです。既存のヘッドスパサロンやドライヘッドスパ専門店に就職・転職する人もいれば、自宅でサロンを開業する人、美容師・理容師としてヘアサロンを開業している方の中には、メニューの中にヘッドマッサージを導入する方もいます。
認定講座は多いとはいえないものの、ヘッドスパに対する需要は高まってきており、この分野の資格取得は本人のキャリア形成において有利に働くでしょう。とりわけヘアサロンにおいては、カットやパーマなど既存メニューとの組み合わせによる相乗効果を期待することができ、他店との差別化を図りながら集客力を高められる点で、大変効果的です。
もちろん、一般のヘッドスパサロンにおいても、資格はないよりあったほうが有利に働きます。頭皮に関する知識と技術を持っていることを証明できる資格があることで、信頼できる店舗と評価され、リピーターを増やすことが可能になるからです。
「資格取得によりステータスが得られただけでなく、ヘッドマッサージの理論と技術を習得することができ、これまで疑問に思っていた点もクリアされ、自信を持って接客できるようになりました。特に理論について深く学べたことが、自信につながったと思います。」
「独学で極めることに限界を感じ、思い切ってヘッドマッサージの資格講座を受講しました。収穫は数え切れないほどです。実践に役立つ技術はもちろん、頭の構造や基本的な知識、理論について包括的に学べたことは、特に意味があったと感じています。外見だけじゃない中身のある資格を取得できて、本当によかったです。」
ヘッドマッサージの資格は、どれを選んでも同じというわけではありません。スクールや講座によって資格取得までの期間や費用が異なることはもちろん、身につけられる知識や技術、学習環境にも違いがあります。こうした中、重要になるのは、ヘッドマッサージの資格は学びのコスパで選ぶべし!ということです。
具体的には、資格の知名度だけでなく、投入した費用と時間に対して「どれだけの技術が習得できるか?」という点を意識しながら、資格選びを行うことが大切になります。とりわけ安い費用と短い期間で、ハイレベルな知識と技術を習得できる講座を受講することができれば、それは理想的な選択となるでしょう。
繰り返しになりますが、ヘッドマッサージ資格を選ぶときのポイントは、投入する費用と時間に対して習得できる知識と技術の量、すなわち学びのコスパです。
ヘッドマッサージの資格が取得できるスクールには、以下の4つがあります。それぞれの概要と特徴を紹介していますので、自分に向いてるスクールはどこか、比較を行ってみてください。
一般社団法人 日本ヘッドセラピスト認定協会は、ヘッドマッサージのプロを育成しヘッドセラピスト資格を発行している、業界支持率No.1のドライヘッドスパスクールです。リラクゼーションをベースに整体法を導入することにより、「気持ちよかった」だけで終わらない結果追求型の本格的なヘッドマッサージのスキルを習得することができます。ヘッドスパに就職したい方、専門店を独立開業したい方、さらなる技術アップを目指したい方におすすめです。
テレビや雑誌など各メディアにも取り上げられ、全国で約10万人のファンを擁する人気のヘッドマイスター育成校、一般社団法人・ドライヘッドスパ協会の特徴は、ヘッドマッサージ・ヘッドスパの最上級資格「ヘッドマイスター」を最短7日間で取得できること、また認定講座においては、ヘッドマイスターとして欠かせない「技術」と「理論」の両方をハイレベルな内容で習得できることです。脳疲労改善はもちろん、美容への効果も期待できる高度なスキルをマスターできます。
整体の理論に基づいた独自の技術とノウハウが学べる、ヘッドマッサージ専門スクールです。「結果追求型」の施術を提唱しており、“気持ちいい”“眠ってしまう”だけに留まらない、結果の出るスキルを習得できるのが特徴です。12時間の「ベーシックコース」と18時間の「アドバンスコース」の2種類のコースがあり、いずれも講座終了後、ディプロマが発行されます。最大2名の超少人数制セミマンツーマンレッスンなので、安心して自分のペースで着実に学べることも魅力です。
新リンパ療法
(リンパ療法学院)
26.4万円
取得期間:1ヶ月
体力や力を使わずにできるリンパケア&独自の癒し整体技術
「鍛錬会」(練習会)で卒業後も無制限に技術を磨ける
初心者・中級者・上級者向けと自分のレベルに合わせて技術を高められる
整体ビギナ―クラス
修了資格
(ウィルワン整体アカデミー)
26.4万円
取得期間:1ヶ月
流派にとらわれない1人ひとりの体のバランスに合わて行なう整体スキル
卒業後も一生涯技術サポート制度あり
特別価格で受講できる施術者向け・卒業者限定のセミナーが豊富
リラクゼーション
セラピスト修了資格
(東京整体いろは学舎)
48万円
取得期間:6ヶ月
セラピストとして広く利用できるボディケア・リフレ・リンパの3手技
一度受けた授業は無期限無料で再受講可能
入学時のガイダンスで最低限の基礎知識を学べるから受講がスムーズ
※調査したマッサージ資格取得スクールのうち、卒業後も定期的に技術を磨ける練習場がある・無料で再受講できるなどの「学び続けられる環境が整っている」スクールをピックアップ。その中でも取得期間が短い3資格を、ファーストステップとして取りやすいおすすめ資格として紹介しています。紹介している資格はすべて民間資格になります。
※各種類の資格を取得できる資格のうち最も短期間で取得可能なもの、費用は資格取得に必要な総額を表示しています。調査は2020年3月時点のものです。